
少し前の話ですが、こどもたちと一緒にテレビで「無人島0円生活」(?)という番組を見るのが好きでした。
中でも、お笑いタレントの濱口優が、海中に銛一本を携えて潜っていき、魚を捕まえた後にする「とったどー!!!」という雄叫びは、釣り好きの自分としては思わず感情移入してしまうほどけっこうお気に入りのシーンでした。
この「とったどー!!!」体験は、人間に前に進んでいくための土台を与えてくれるように思います。
雨露を避ける家もない、身を守る道具も持たない、食糧の確保も保障されていない。「とったどー!!!」と言う言葉にはそんな無人島で生き抜くことができるという自信を掴みとった喜びが集約されています。
新人が職場で自分の居場所を掴み取っていくプロセスと、無人島で生き抜く術を見つけていくこととは共通点があると思います。
人脈もない、知識やスキルもない、将来も約束されていない。
果たして、自分はこの仕事で生きていけるのだろうか。
果たして、自分はこの職場に適応できるだろうか。
そんな不安と恐怖を抱える新人にとって、「とったどー!!!」体験は自分の未来のドアを開くという大きな意味を持っているのではないでしょうか。
上司としては、どうやって新人にそんな体験をしてもらうか頭を捻りたいところではありますが・・・
こんな「とったどー!!!」を上司が意図的に部下に経験させることは難しいのかもしれません。
ただ、そんなチャレンジが出来るような舞台を用意してあげること。
そして、余計な手出しをなるべくしないこと。
「何をするか」よりも、「どう見守るか」が大切なように思います。
守屋文貴
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