決めたことが「骨抜き」にされるのは何故だろう? | 医療特化型の研修・組織開発ならアクリート・ワークス

決めたことが「骨抜き」にされるのは何故だろう?

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0titlephoto%e4%bd%9c%e6%88%90%e7%94%a8
Twitterを見ていたら、こんな興味深いつぶやきを発見しました。

 

 


※骨抜き:物事の中心が失われて、中身のないものになること


 

 

確かに医療現場でも、決めたことがウヤムヤにされて実行されなかったり、形骸化してしまうことは良くあります。私も昔研修医だったとき、指導医からの「研究発表をしろ」というお達しをのらりくらりとかわし続け「骨抜き」にした前科者ですから、あまりエラそうなことは言えません。T先生あの時はスミマセン。

 

 

それはさておき、このような「骨抜き」は何故起こるのだろう?と思う訳です。もちろん、忙しいなどの理由はあるけれど、本質的な原因は3つほどあるように思います。

 

 


1)理不尽な要求に対する“防御反応”として

 

 

現場視点で考えれば、上からの理不尽な要求に対する“防御反応”と捉えることが出来ると思います。「やらないとは言っていない、でもいつやるとも言わない」といった曖昧な状態をつくることで現場を上手に守ることが出来ます。組織において、上司に対して面と向かって反発するのはリスクが大きいですから、弱い立場の者が自分の身を守るための生存戦略と考えれば当然かもしれません。

 

 

2)“共同体組織”を維持するため

 

 

日本の組織が“共同体的側面”を色濃く持つことが挙げられると思います。共同体組織とは「機能や利益を追求する」よりも「人間関係が丸くおさまる」ことに焦点が当たりやすい組織のことです。そのような組織において「何かを変える」ことは、「公平ではなくなる」「誰かに痛みが生じる」可能性を秘めており、共同体の安定性が揺らぐリスクがあります。それを本能的に避けているというのも一因ではないでしょうか。

 

 

3)個人の“自己有能感”が低いため

 

 

私が指導医からの指示を「骨抜き」にしてしまった原因は、「研究発表は自分には難しいかもしれない」という自信のなさがあったように思います。何かに取り組むときには、「失敗するかもしれない」という恐怖感に打ち勝つために、「自分はやればできる」という“自己有能感”が必要です。そのようなセルフイメージがベースにないと未知なるものへの挑戦には抵抗が産まれます。

 


 

 

では、どうすれば「骨抜き」にせず、物事を変えていけるのでしょうか?

 

 

1)理不尽な要求にならないように現場の実情に沿った課題設定をして、2)人間関係に配慮しつつ合意形成を図り、3)個人の自己有能感を引き出していくという意味で、

 

 

「現場主導で、小さなプロジェクトを丁寧に回す」というアプローチは有効かなと改めて感じます。

 

 

現場に大きな痛みを伴うようなチャレンジをトップダウンで迫るのではなく、、、どんなに小さな課題であったとしても、自ら「計画」して「実行」して、少しでも良い方向に「変化」したという成功経験は、メンバーに自信をもたらしてくれます。そして「本質を見据えることの大切さ」「痛みを伴ったとしても、変えていくことの大切さ」を肌感覚で学習し、「骨抜き体質」から脱却するための糸口になるように思うのです。

 

 

守屋文貴

  • Facebookで
    シェア

  • Twitterで
    シェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

    記事が気に入ったら
    ブックマーク!

  • 記事が気に入ったら
    いいね!

  • アクリート・ワークスをフォーローする

運営者紹介
  • 守屋 文貴

    医師、株式会社アクリート・ワークス代表パートナー
    医療機関を対象としたマネジメントスキル研修を実施している。

私たちが目指すもの(動画)

私たちが目指すもの(動画)

なぜ起業したか?何を目指しているか?私たちの考え方や人となりを知っていただくための自己紹介動画です。

ブログ

ブログ

守屋が日々考えていること、医療機関ならではのお困りごとを解消するための視点、おすすめの書籍やツールなどを紹介しています。

研修、コンサルティングのご相談はこちらから

研修、コンサルティングのご相談はこちらから

「研修をしたいが、何からスタートすればよいか分からない」「組織課題について、まずは言語化したい」など、守屋が相談に乗ります。お気軽にご連絡ください。


アクリート・ワークスとは?
アクリート・ワークスは、病院やクリニック、調剤薬局、介護施設などに対して医療特化型研修を提供しています。新任管理職を対象とした管理職研修、研修医を対象とした新人研修、コーチングやファシリテーションなどのスキル別研修、医療チーム対象としたチームビルディング研修など・・・医療機関のニーズに合わせてカスタマイズして提供します。
また、アクリート・ワークスの強みは、組織開発にあります。継承・建替時の新体制確立の支援、採用の仕組みづくりと離職対策、幹部人材の育成、会議の運用方法の見直しなど医療機関の重要課題を解決していくプロセスを支援します。