「怒らない」を選択する力~感情の“奴隷”ではなく“主人”になる~ | 医療特化型の研修・組織開発ならアクリート・ワークス

「怒らない」を選択する力~感情の“奴隷”ではなく“主人”になる~

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今日は、人との信頼関係を築いていく上で欠かせない「怒り」との付き合い方について考えてみたいと思います。

 

「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」(マルクス・アウレリウス)という言葉があるように、

激しい怒りは一瞬で人間関係を破壊し、結果として大きな代償を払うことが少なくありません。

私自身も、主に子育ての場面において「あの時怒っていなかったら・・・・」という苦い思い出がたくさんありますね。

 

 

「でも、怒りたくて、怒っているわけではない。」

多くの人はこう思っているのではないでしょうか。自分も同じです。

その証拠に、管理職研修などで、悩みとして「怒りっぽいこと」を挙げる方は非常に多い印象があります。

 

 

では、私たちはどうすれば、怒りをコントロールできるのでしょうか?

 

 

以前、友人のカウンセラーの方から、アンガーマネジメントの方法として、「タイムアウト」「アイコンタクト」の2つを教えてもらったことがあります。

 

 

「タイムアウト」とは頭を冷やすために、とにかくいったんその場から離れること。会議などでヒートアップしているときに、いったんブレイクをすると建設的な方向に軌道修正しやすいのと一緒ですね。ちなみに、感情の発散(サンドバックを叩くなど)は逆効果だそうです。これはまた別の機会に紹介したいと思います。

 

 

「なるほど」と思ったのが、「アイコンタクト」です。「怒り」というのは意識が「いまここ」から離れてしまっている状態。周りが見えなくなっているんですね。怒ってしまっていると、相手とアイコンタクトできていないそうです。それを、相手の目をしっかり見ることで、意識が「いまここ」に戻りやすくなり、冷静になりやすいとのことです。

 

これらは、自分の経験からも有効です。

 

 

ただ、「アドラー心理学」では、アンガーマネジメントとは少し違った捉え方をします。

 

 


アンガー・マネジメントでは、怒りという感情は自動的に発生するものなので、それを「対症療法」に処理する方法を学ぶことと、そもそも発生させにくくするような「体質改善」を目指そうということが提案されています。一方、アドラー心理学では、感情は自動的にわいてくるものではなく、なんらかの目的を達成しようとして自分が生じさせているものだという立場をとります

「人生の迷いが消える アドラー心理学のススメ」 向後千春著 技術評論社 p.36~37より引用 強調はブログ筆者によるもの


 

 

たしかに、自分自身も過去の出来事を内省してみると、その裏には、「自分の期待に応えてほしい」「自分の気持ちを分かってほしい」という“願い(目的)”があることに気付きます。そこに気付くことではじめて、私たちは感情の“奴隷”ではなく、“主人”になるのかもしれません。そして怒りの感情は自分の願いを叶えるための一つの手段に過ぎず、他にも選択肢があることに私たちは気付くことが出来るのだと思います。

 

 

以前、ある経営者の知人が、こんなことを話してくれたことがあります。「自分は今まで“イライラ”で人を動かしていた。部下が気に入らない行動をしたときは不機嫌な顔をしてそれを修正させていた。その結果、何が起きたか。部下は“クライアント”はなく俺の“顔色”を見るようになったんだ。」

 

 

怒りで何かを解決しようとすれば、人間関係に歪みを産み、必ず「副作用」が起きてしまいます。

 

 

オセロの駒の黒面の裏側には、白面がぴったり貼りついています。同様に“怒り”というマイナスの感情の裏側にも、“願い”というプラスの感情が貼りついています。そこに気付く能力を高めることができれば、怒りという感情を入口にしながらも、オセロの駒をひっくり返せば局面がガラっと変わるように、建設的な人間関係に結びつけることが出来るのではないかと思います。

 

 

「自分のこの怒りの裏にはどんな願いがあるのか?」という問いにアクセスする力を磨きたいと思います。

 

 

守屋文貴

 

 

 

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    医師、株式会社アクリート・ワークス代表パートナー
    医療機関を対象としたマネジメントスキル研修を実施している。

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