本日でアクリート・ワークスは仕事納めです。今年も大変お世話になりました。
管理職を対象としたマネジメントスキル研修については、多くの病院、介護施設、看護協会の皆さまにお声かけいただき、ありがとうございました。今年は介護施設からの依頼が増えたことが特徴でした。
文部科学省のプロジェクトで筑波大学病院の前野哲博先生と共同開発した医療従事者向けのノンテクニカルスキルプログラムは、全日本病院協会、プライマリケア連合学会の総合医育成プログラムに公式採用され、50人以上の医師に学んでいただきました。医師オンリーの体験型研修、どういう場になるか読めないところもあったのですが、参加者の皆さんの熱意によって予想以上の豊かな学びの場になりました。
また、訪問診療グループのマネージャーをされているIさんとのダイアログの中で産まれた企画として、訪問診療にはじめて携わる医師を対象としたコミュニケーショントレーニングの開発にも着手しました。コーチングスキルがベースになると思いますが、訪問診療に特化したプログラムはまだまだ未開の領域ですから展開を楽しみにしています。
古くからの知人で医療経営コンサルタントのEさんから、お声かけいただいたのもうれしい出来事の一つでした。経営数字だけを改善するのではなく、病院のミッションと整合するような施策を打っていきたいとのこと。病院経営のコンサルティングのプロセスの中に、組織ミッションやビジョンをクリアにするフェーズが組み込まれるのはとても大事なことだと思います。このようなニーズは今後も増えていくと思います。
某大手病院グループで人材開発をされているNさんとともに「学習の転移」をテーマとしたワークショップも開発したことも印象に残っています。「学習の転移」とは研修で学んだこと、気付いたことを現場で実際に活用することを指します。今回のワークショップは、学習者の上司を対象に「部下が学習内容を活用することをどのように支援するか」をテーマに考えてもらいました。
日本うんこ学会会長の石井先生、浅井企画の北野くんとは「医療×ボードゲーム開発」のアイディアソンをする予定でこれまた楽しみ。渋谷のボードゲームカフェで打ち合わせをしたのははじめての経験でした。株式会社アーチーズの伊藤社長とも「医療×採用×定着」という観点でコラボレーションしていくことを期待しています。
執筆系では、みどり訪問クリニックの姜先生が執筆された「訪問診療マネジメントガイド」をほんの一部ですが執筆させていただきました。訪問診療分野ではすでにバイブルになっているようでとても光栄です。姜先生のパワー、すごいなと唸らされました。
そして何より、今後10年くらいかけて取り組んでいきたいと思えるようなテーマが見つかったことは今年の収穫でした。具体的には、トヨタの「カイゼン」の源流と呼ばれる業務プロセスの改善プログラムを医療・介護分野に展開していくというものです。働き方改革という文脈でも、業務時間を短縮してもサービスの質と量を落とすのは面白くありません。どのように物事を効率よく進めるかという視点が必要になるはずです。来年早々にはプロトタイプを開発して、春にはローンチする予定です。業務改善や生産性向上に興味がある医療機関、介護施設の方ご連絡いただければ幸いです。
最後になりますが、今年1年関わっていただいた皆さま、ありがとうございました。皆さまとの関わりの中から種が産まれていきます。ご無沙汰している皆さま、私がお手伝いできることがあればぜひお声かけください。良いお年をお過ごしください。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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